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ブログ「芋の気ままな生活」の管理者、芋が小説を置くためのブログです。コメントいただければ幸いです…。


by old-imo

希望

Hope6
大金持ちのチャーリーの屋敷に入ったケイトたちは2チームに分かれて捜索することにして、今ケイトチームは休憩室にて休憩中だった。
「ぐー・・・ぐー・・・」
アレックスは相当疲れているのか起きる様子が無い。私が起こそうとしたそのときだった!
「ウォォォォォ!」
緑色の奇妙な怪物が私に向かって飛んできている。危ない!殺される!そう思ってホルスターからハンドガンを抜き取り銃口を怪物に向け引き金を引いた。
パンパンパンパンパン!
体勢を整えて無かった私はよろけてしりもちをついた。銃声でアレックスが目を覚まして
「どどど・・・どうしたんだ!」
と状況が飲み込めないようだ。どうやら怪物は頭を打ちぬかれ死んだようだ。



アレックスに今までのことを簡単に説明するとアレックスは顔をしかめた。
「この怪物は・・・ハンター!」
アレックスがのどまで出掛かっていたものが一気に出たような感じで言った。
「・・・ハンター・・・?」
なんだハンターって。どう見ても人工怪物だ。骸の次はこんなおっかない怪物か?
「ねぇアレックス。その『ハンター』って言うのはどうして作られたの?」
私は好奇心で聞いた。聞かなかったほうがいいのかも知れなかった。
「ハンターって言うのはな、『傘』によって作られた生物兵器だ。その完成度は高い。その上を行く生物兵器がいるんだが・・・もしかしたらこの屋敷にもいるかも知れんな・・・」
「どうして?」
私はなぜそう思うのかを聞いた。するとアレックスの口からとんでもない言葉が出た。
「この地下は傘の研究施設かもしれないからだ。」
私は絶句した。「傘」の研究施設?だとしたらその危ない怪物がいっぱいいるってことに繋がった。
「じ・・・じゃあこの屋敷は・・・」
「ああ。表はチャーリーの大豪邸。裏はアンブレラの研究施設ってことだ。」
「・・・」
二人の間に沈黙が走った。私はふと昔の記事を思い出した。
「ねぇこれって1998年にあった事件に似てない?あの・・・」
「アークレイ山脈の洋館事件か?」
「そうそう。あのS.T.A.R.Sが何人も殺された事件。あの事件も確か・・・」
「地下は傘の研究所だったな。」
私は言葉を失った。
「と言うことは・・・」
「もっと恐ろしい化け物がいてもおかしくないな。」
アレックスは冷静に言った。私は冷静さなど装っていられなかった。あんな奇妙な怪物がもっとほかにもいっぱいいる。・・・はやくここから脱出しなければ!
私たちは持っている携帯でレオンたちと連絡を取った・・・。
レオンチーム・・・
「おいみんなこれ見てみろよ。」
倉庫らしきところを捜索していた俺たち。カインが何かを発見したらしく俺たちはカインのところへ向かった。
「これは・・・鍵?」
その鍵はヘリのキーホルダーがついていていかにも「ヘリのキー」と言っているようだった。
「そんな鍵があるってことはこの屋上にはヘリが・・・?」
するとドアを開けて緑色の怪物がジェニーめがけて襲ってきた。
「ジェニー!」
レオンはショットガンを構えて緑色の怪物めがけて発砲した。
バン!ガシャリ。
「大丈夫か!?ジェニー。」
カインがすぐ寄ってきた。レオンもそれに続く。
「え・・・ええ。なんとか。びっくりしたから腰が抜けちゃった・・・」
ジェニーは恐怖で顔が引きつりながらも平然を装っていた。するとレオンの携帯がなった。
ピピピピピ・・・
レオンは携帯に出ると
「はい。レオンだ。」
「ああ。レオン?この屋敷相当やばいわ!すぐに脱出しましょう!」
「何でだ?」
「この屋敷の地下はアンブレラの研究施設なのよ!すぐに脱出しないと怪物が・・・もうハンターっていう怪物がさっき襲ってきたのよ!」
ケイトは早口でペラペラとしゃべった。レオンは相槌を打ってから
「ちょっと落ち着け。ケイト。それなら俺たちもさっきハンターにあった。殺したがな。それとおおきな収穫だ。ヘリのキーを拾ったぞ。これでこの町を脱出できる!とりあえず屋上へ向かうルートを探そう。何か発見があったらすぐ連絡するように。」
「了解。」
レオンは冷静にそう指示し携帯を切った。
Hope6 End
by old-imo | 2009-05-11 22:26 | 希望