「ほっ」と。キャンペーン

ブログ「芋の気ままな生活」の管理者、芋が小説を置くためのブログです。コメントいただければ幸いです…。


by old-imo

カテゴリ:A lIttle couRage( 3 )

俺はいつものようにPCを付け、局長にバレないようにしながらインターネットを何をするでもなく徘徊していた。
アランに「今日は寒ぃな、おい」なんて話し掛けようとすると意外にもアランは仕事をサボって寝ていた。
真面目性なアランはいつも必ず会社の出勤時刻8時の一時間前には出勤していて仕事ぶりも至って真面目。そんなアランが今日は仕事をサボって寝ている。
「今日は嵐でも起こるかゾンビでも出るかな…」

予想は的中した。

俺が勝手にインターネットをしていたのが局長にバレて叱られたので仕方なく仕事に手をつけた。気が付けば夕方だ。もう帰る時間だな。
何の気なくちらっとアランのほうに目をやると、アランはまだ寝ていた。こんなに寝ててよくバレないな。
「おい、アラン。」
俺はアランを起こした。アランは眠そうに目を擦りながら尋ねてきた。
「ぅぁ…おい、今何時だ…」
「え、もう7時だが」
「え!?」
そこにいた全員がアランのほうをむいた。
同じ同僚のエリルがアランに聞いた。
「どうしたの?アラン。あなた今日ずっと寝っぱなしだったわよ。局長はいつもあなたは真面目に働いてくれてるから今日は許してやるなんて言ってたけど。」
気付いてたのかよ局長よ。
「あぁ…ちょっと昨日いろいろあってな。寝て無いんだ。」
「あら、大変ね。今日はゆっくり休んだほうがいいわ。」
「そうすることにするよ。」
アランは局長に事情を説明し了解を得てから俺達と会社を出た。
「なぁアラン、今日どこか食べにいかないか?」
俺が言う。
「ちょっとウェイン、今日はアラン疲れてるって言ってるでしょ。」
「じゃあエリル行くか?」
「仕方ないから付き合ってあげる。」
即答かよ。ツンデレなのはだいぶ前から知っていたが最近度を越してきたな。
俺達はアランと別れると俺の車に乗った。
「ねぇウェイン。最近ちょっと物騒じゃない?」
「そうか?俺はそうでもないと思うが。」
「今朝のニュースみた?人が殺されたってニュース。」
「人が殺されたなんて日常茶飯事じゃないか。」
「そんなこと日常茶飯事にあっちゃダメでしょ。」
「あ。そうか。」
などと会話を交わす。しかしエリルがこういった。
「そうじゃなくて!ただの人殺しじゃないやつよ!」
「そんなのあったっけか?」
「肩の肉がえぐれて死んでたってニュースよ。」
「あー。アレか。ニュースじゃなくて新聞で読んだ。」
「新聞かニュースかなんてどっちでもいいのよ。それが物騒じゃない?って聞いてるのよ。」
「確かに物騒だな。まぁでもここはニューヨークだし俺の住んでるところはペンシルベニアだぜ?はるばるこんなとこまで犯人が逃げてくるかよ。」
「そんなの分からないじゃないの。あなたみたいな人によってそういう事件に巻き込まれるのよ。むしろ巻き込まれてしまえばいいのに。」
「今日はツンか。」
「なんか言った?」
「いいや何も。」
俺はそういって会話を断ち切った。こいつと話してると疲れる。

そうこうしているうちに目的のレストランに到着した。そこで適当に話しながら酔ったエリルのカラミを避けつつ時間を気にしていた。
「もう10時か………」
「ちょっとどーしたのよーウェインー」
「はいはい。もう帰るぞ。」
「えー。もっと話したいよー。」
「今日はおしまい。また今度な。」
「嫌だー嫌だー!ウェインと一緒にいたいー!」
レストランの中にいる大半がこちらを冷ややかな目で見つめている。早いとこ帰らないとな。
俺はエリルの分の金も出すとエリルを車に乗っけて俺の家に向かった。こいつの家は俺の家とは正反対だからわざわざ届けるのも面倒なので俺の家に泊めることにする。

「まったくどこのお人好しだよ。俺は。」
「えー?なんか言ったー?」
独り言なのかエリルに話しかけていたのかわからないがそういうと俺はため息を付いた。
[PR]
by old-imo | 2009-12-19 18:18 | A lIttle couRage
いつかに見た夢。それは俺がこの国の全国民を皆殺しにしていく夢だ。俺は狂気的な叫び声を上げながら笑っている。
周りは血の海で誰一人俺の周りにいない。そんな中一人の少女が現れた。

「あなたはそんなことをしていて楽しいの?」

「うわぁっ!」
俺は目が覚めた。やべぇ、もう8時だ。
俺はどうやら車の中で寝てしまっていたらしい。今日の明け方起きちまったから眠いのか。それにしてもなんだったんだ、あの夢は。
あの夢を見たのは何回目だろう。軽く10回は超えているだろうか。うーん………ってこんなこと考えてる場合じゃねぇ、早く仕事に行かねぇと。俺は車を発進させた。

しばらく車で流れているラジオの音楽を聴きながら運転していると一人の老婆が俺の車をタクシーと間違えたのか手を上げていた。俺の車の周りには車はほぼ一台もないし、たぶん俺の車めがけて手を上げているのだろう。行き先が同じなら乗せてやるがそうでなければ仕方がないがほうっておくしかない。

「こんにちは、お兄さん。ニューヨークまでお願いできるかしら。」
「あぁ、いいですよ。乗ってください。」
行き先は同じだった。俺の職場はニューヨークの有名なセキュリティ会社でアメリカでも知名度は高い。老婆はしばらく車を走らせているとこんなことを尋ねてきた。
「ところでお兄さん、あんたの行き先はどこなんだい?」
「え、俺ですか?俺は…」
「ニューヨークのセキュリティ会社だね」
「え、なんでわかったんですか?」
「そこの名刺に書いてあるじゃないか」
「あぁ、それを見たのか」
などと会話をした。しかし驚いた。なぜ俺の行き先を知っているのかと思ってビックリしたわ。

ニューヨーク市内に入ると突然人の流れが激しくなり交通量も増えてきた。やはり第二の都市といわれてるほどのもんだ。そこらの田舎とは大違いだな。老婆はここでいいと言うと俺は点灯サインをつけて道の端に車を停めた。
「ありがとう、お兄さん。じゃぁこれ、少ないけどお礼だよ。」
と言って老婆は10ドル渡してきた。10ドルというと結構な額だからとりあえず貰っておくか。
「ありがとう、おばあさん。それじゃ俺は行きますね。」
「あぁ、ありがとさん。」
少し会話を交わすと俺はすぐに車を走らせた。なんてったってもう8時半だ。絶対局長に怒られる。あの人の怒鳴り声はクソでかくて周りのやつも迷惑してるんだよなぁ、あぁ恐ろしい。

俺は仕事場に着くとまず最初に自動ドアをくぐりぬけ、暗証番号を入力してからカードキーを差し込んで社員証明、そして指紋の確認をしてから社内に入る。どんだけ安全重視なんだこの会社は。いくらセキュリティ会社だからってここまですることないだろう。しかもドアは合金で作られてるしどんだけ堅ぇんだ。

そして俺は無意識に顔を真っ赤にした局長のもとへ行き頭を下げた。
「すいません、局長。おばあさんを車に乗せてたら遅れました。」
「なにがおばあさんを車に乗せてたら遅れましただ!お前はいつも遅刻しておるだろうが!今日はそんな言い訳が通るとでも思っているのか!」
「はい、すんません。でもおばあさんを乗せてたのはほんとなんですって。」
「知るか!今すぐ仕事に就け!」
「わかりました。」
俺は反抗期の子供のごとく険悪な顔で局長をにらみつけてから俺の机へ向かった隣の同僚のアランはしかめっ面で俺の顔を一瞥してからこういった。
「お前って本当懲りないよなぁ」
「何がだよ」
「だってさ、お前遅刻の常習犯だろ?馬鹿声長のダニエルに毎日怒鳴られて鼓膜おかしくなんないのかよ」
「もう慣れちまった」
「まったく…」
真面目性のアランは毎日7時には仕事場に来ているらしい。どんだけ早起きなんだよと問い詰めたいが今はそんな気持ちにもなれない。

そんな中悪夢は起こった。いつだったか似たような経験をしたかもしれないがどうせ夢かなんかだろう。しかし今回は夢ではなく現実だった。
[PR]
by old-imo | 2009-12-12 23:05 | A lIttle couRage
俺は…誰だ…?
俺は…何だ…?
俺は…必要なのか…?
世界は俺を必要としているのか…?

------------答えなんて無いさ。---------------

「うわっ!」
俺は飛び上がった。
「何だ…夢か…」
俺は自宅のベットに横たわっていた。どうやら今見たのは夢らしい。外は真っ暗…というよりは少し明るい。明け方のようだ。服は汗でびしょ濡れでこのまま寝ると風邪を引きそうだ。
「ちょっと風呂に入ってくるか」
独り言をブツブツといいながら風呂へ向かい、シャワーを浴びて部屋に戻る。もう少し寝ようか考えて寝ようと思ったが一睡も出来ない。さっきの夢のせいだろうか。俺はベットから起き上がるとリビングにある冷蔵庫へ足を運んだ。
「ビールビールと…あったあった。」
俺はビールのふたを開けると一気に半分まで飲み干した。汗をたくさんかいたのでのどが渇いていたのだ。
「ふぅ…」
さっきから独り言が多いな、俺。などと独り言を言いながらテレビをつけた。テレビでは天気予報がやっており、明日…ではなく今日の天気をキャスターがベラベラとしゃべっていた。
ビールを飲もうとすると中は既に空で、知らずのうちに飲んでいたらしい。もう一本飲もうかと考えたが後1本しかないのでやめておこうと冷蔵庫を閉めた。
天気予報が終わって大人な番組が始まったときにテレビの上部にこんな文字が出てきた。
「ワシントン州で謎の殺人事件が起こりました。被害者は肩から首にかけて肉がえぐれており、既に死亡していた模様です。アメリカ警察は被害者の身元を調べるとともに事件を詳しく調べると発表しています。」
殺人事件か…警察もこんな夜中に大変だな、などと他人事を思いながら俺はソファに横になった。
大人の番組を見ていると男なら普通ニヤついてしまうのが本能だ。例によって俺はテレビに向かってニヤつきながらうとうとし始めていた。そしてテレビをつけっぱなしにしたまんま俺は眠りについた。

午前7時
俺は小鳥のさえずりで目が覚めた。俺の家には何故か鳥がかなり集まってくる。おかげで毎朝うるさくて仕方が無い。
今は冬なので寒いなぁ、おい、なんてまた独り言を言いながらトーストを焼いてその間に服を着替える。
朝は忙しいし眠いから嫌いだ…。たぶん俺と同じ思いを持ってるやつもいるだろう。俺の友達もそうだしな。
トーストがチン!と音を立てて焼けたことを知らせてくれた。俺もあとはネクタイを閉めるだけだ。トーストをがぶりと大きく口に運ぶと俺は重要なことを思い出した。コーヒー忘れてるじゃないか。俺はトーストを口に含んだままキッチンへ向かいコーヒーメーカーへ目をやった。コーヒーメーカーは残り少ないブラックコーヒーを中に残しており、今飲むだけでも精一杯だった。俺は顔によらず、ブラックよりもミルクを入れて飲むほうがいいのである。ブラックなんて苦すぎて飲めたもんじゃない。俺はトーストとコーヒーをバランスよく口に運びつつ、さらにネクタイも締めるというなんとも効率の悪いことをしてから家を出た。うん、丁度7時半だ。十分時間に余裕を持って出られた。これが始まりだった。もしかするともう少し出るのが遅れたら俺は死んでいたかもしれない。いつもはウザいほど厳重な会社のセキュリティがこれだけありがたいことを知ったのはもう少し後のことだった。
[PR]
by old-imo | 2009-12-09 17:56 | A lIttle couRage