ブログ「芋の気ままな生活」の管理者、芋が小説を置くためのブログです。コメントいただければ幸いです…。


by old-imo

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希望

Hope10

私たちは道をある程度進んだところでとある建物に入った。それはとてもではないが私たちみたいな平凡な人間が入れるようなところではない、なにか威厳のあるオーラを放つ高層ビルだった。
そのビルだけ飛びぬけて大きいため、上を見上げても最上階が見えないほどだった。
「これだけ高いビルならヘリポートくらいあるんじゃないかしら?」
ジェニーが細々と言った。確かにこれだけ高いのなら、何かの大企業のビルだろう。ヘリポートくらいあるはずだ。
カインが先陣を切ってジェニー、レオン、私と列を組みながら建物の中へ侵入していった。
ビルの中はこんな事態にも関わらず電気はまだついており、そんな電力は一体どこから沸いてくるのだろうなどと考えていると、「?…おかしいな…」
レオンが呟いた。
「何がおかしいの?」
私がレオンに尋ねるとレオンはこう言った。
「俺が外の様子を見たときは電線はとっくに切れてたはずなのになぜここにだけ電気がついている?ここだけ電気がついているなんておかしくないか?」
レオンの言うとおり、ここにだけ電気が通っていた。カインが一旦外に出て電線が切れているかどうか確認したが、レオンの記憶どおり電線はプッツリと切られていた。
「まさか…」
ジェニーが周りを見渡しながら言った。
「ねぇ、みんな。早くここを出ましょう。さっきレオンが言ってたみたいにここもアンブレラの研究施設があるかもしれない…」
ジェニーがそう言いかけた時、ジェニーの予想は事実となった。吹き抜けのビルの5,6階上から先ほどの緑色の怪物、えーと確かハンター…が8体ほど襲い掛かってきた。
「出口に向かって走れ!」
カインがとっさに言った。ここにいてはまずい!私を含めそこにいた全員が同じ事を考えたのか、カインがそれを言うな否や走り出した。だが、その努力も虚しく出口からハンターとは違う怪物が入ってきた。
ハンターはもうすぐそこまで来ているし、出口もふさがれた今、私たちに選択肢は一つ。言うまでもないだろうが死ぬしかない。
「…くっ!」
レオンが何を考えたか出口から入ってきた怪物に向かって手榴弾を持って突進し始めた。
「レオン!あなた何を…」
「下がってろ!」
ドォォォォン…
その怪物とレオンは出口とは反対方向に向かって吹き飛ばされた。私たちも吹き飛ばされそうになったが、なんとか持ちこたえた。
「レオーン!」
カインが叫んだ。レオンまで死んでしまうとは私も想像していなかったので動揺と不安を隠せずにいた。
「二人とも何してるの!早く逃げるわよ!」
ジェニーが走りながら手招きした。そうだ、早く逃げなくちゃ!
必死で出口までこぎつくとその建物よりなんとか離れようと3人で走りまくった。どれだけ走っただろう、もうビルの姿は見当たらなかった。
「はぁ…はぁ…ごほっ…」
必死で走って、そこらにあったガンショップに逃げ込んだ私たちは息を切らしながらそこにあった水を飲んだ。もちろん、水道水は感染の危険性があるので冷蔵庫に保存してあったミネラルウォーターだ。
「ふぅ…はぁ…」
ジェニーが店の壁にもたれかかって息を切らしている。私とカインはとっくに正常に戻っている。
「あ…あれ?」
カインが驚いたように言った。
「汗で服がぬれちゃって動きにくいや。」
「…そういわれてみればそうね。ここ結構広いから服とかもあるんじゃない?ガンショップだからミリタリースーツとかあるだろうし。」
私がなんの根拠も無いことを言った。これが嘘ならばカインは落胆するだろうがそんなことは知ったことじゃないわ。動きやすくなるように乾かせばいい話よ。
「そうだな…じゃあちょっとここを捜索してみるか。武器も補充しとけよ。」
カインはそういうと早速店の中を捜索し始めた。日本でいうスポーツショップのゼ○オみたいなところだから何処にいるかもすぐ分かるし安心ね。
私とジェニーもすぐ捜索を始めた。おぉ、服があった。ここには女用のミリタリースーツもあるのね。カインも服や銃をそこらから見つけてきた。
カインはMP40という銃を持ってきたようで、なんと銃の弾倉をぶれ防止に使うなんだか珍しい銃に見えた。
ジェニーも私と同じミリタリースーツに着替えて、カインと話していた結果、M4A1という銃になった。
M4A1はカイン曰くこの国の特殊部隊も愛用している反動が抑えられて弾が当たりやすいとても良作の銃らしい。私もそれが使いたかったが、ここは文句など言ってられない。
私はカインに薦められてAK47という銃にすることにした。これはどこの国に行っても愛用されているとても人気のある銃だそうだ。組み立てが簡単だし、弾詰まりも起こさない。グリップも木で出来ていて、環境にもやさしい銃だそうだ。反動はそれなりにあるらしいが、私の力くらいでは結構当たるらしい。
それに引き続き、軽いイングラムとか私はダブルバレルというショットガンを手にした。これは…ん?近くに説明書が置いてあった。

この銃をお使いになるあなたへ(説明書)
この銃はハンドガンと同じくらい軽いショットガンです。
装弾数:2発(1発)
連射能力:かなり悪い
弾は普通のショットガンの弾をお使いになられれば結構です。

…などと書いてある。装弾数が2発(1発)というのはなんなんだろうか。カインに聞いてみよう。
「あぁ、それは水平に撃つんだ。つまり、この銃口とこの銃口に弾を込めてそれを一気に撃ちだす。そういう仕組みさ。こういうのなら見ればわかるんじゃない?」
と言った。見れば分かるんじゃない?っていうのはちょっと頭にきたが、まぁまぁそこは大人として抑えておきましょう。2発一気に出すのか…。これはすごい。威力もすごいらしいしね。
「さぁ、もういいわよね。行くわよ!」
私たちは弾をたっぷりもって店を出た。これからどんな戦いが待ち構えてようが気にするものか。むしろなんでもこいやと今なら言える。…レオンは死んでしまったが、私たちでもなんとか生き延びてみせる。レオンの「約束」に誓って…。

Hope10END
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by old-imo | 2009-06-18 17:31 | 希望

希望

Hope9

「…ッ!?」

誰もが終わりだと思った瞬間、その化け物は地面に崩れ落ちた。気がつくと周りの怪物全員が倒れており、私たちは呆気にとられた。
周りを見回すと、遠方に銃を持った人の影のようなものが映っておりそれは炎で照らされていてもやはり薄暗い夜の闇の中へ消えていった。
「い…一体誰が…?」
思わずジェニーが声を漏らした。それはそうだろう。私だって思ったわよ。…でも、誰が…?あの男が…?
すると不意に私の通信手段、もとい携帯が鳴り出した。
ピピピピピ…
私が携帯をポケットから取り出して画面を除くと、見知らぬ人からかかってきているらしい。…だがしかしよくここまで通信手段が途切れなかったものだな。そんなことを考えながら通話ボタンを押した。
ピッ。
「もしもし…あなた…誰?」
私が問いかけると、しばらく間が空いてから相手の男が喋り始めた。
「誰しもが助け合って生きていく世界。人間、同じ仲間なんだから助けるのは当たり前だろ?…さぁ今のうちだ。レオンとその子たちと一緒に逃げろ。…俺はいつもお前を見守っている…」
それだけ言って電話が切れた。一体なんだったんだ。それに、今の男の声、どこかで聞いたことがある声だった。一体誰だったのだろう。
「と…とりあえず、先に進もうぜ。」
殺されかけて、しりもちをついていたカインがお尻をはたきながら言った。
「そうね。とりあえず先に進みましょう。あそこの道が安全そうだわ。行きましょう。」
ジェニーは何を根拠にそういってるのかわからないがとりあえず進むしかないようだ。止まってたってまたさっきみたいな状況になれば終わりだ。さっきの男も二度も助けてくれるようなお人好しじゃないだろうし、こっちだって助けてもらうつもりなんてこれっぽっちもない。…はずだ。
私が先頭を切って歩いていると、レオンが話し始めた。
「今のやつ、見たことあるか…?」
「いいえ、無いけど…」
「あの男はな、エージェント界では伝説の英雄とされる男なんだ。その男の名は…スネーク…じゃなかった。」
そこにいたレオン以外の全員ががくっとなった。違うのかよっ。
「その男の名は、ジョン。しかし、誰もハッキリとジョンの姿を見たものは居らず、見たとしても影やうっすらとしか見たことがない男だ。」
「ふぅん…」
全員が頷いた。そうだったのか…それじゃあ納得もいくわ。でも、なぜそんなジョンがこんなところに?
「それは…誰にも分からない。でも、ジョンは影のようにすっと現れて、影のように消えていく。そんな男なんだ。」
レオンが目を輝かせながら話している。きっと憧れの存在なんだろう。
私たちはジョンが消えていった方向へとずんずんと進んでいった。この先どんなことがあるのだろうか。予想など出来ないが-------する気も無いが、レオンは怪我を負っている。カインやジェニーも頼りになる仲間だが、今一番しっかりしなければならないのは私だ。私がみんなを守らなければならない。そう決心しながら私たちは薄暗い夜の町を進んでいった…。

Hope9 End
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by old-imo | 2009-06-04 17:46 | 希望