「ほっ」と。キャンペーン

ブログ「芋の気ままな生活」の管理者、芋が小説を置くためのブログです。コメントいただければ幸いです…。


by old-imo
いつかに見た夢。それは俺がこの国の全国民を皆殺しにしていく夢だ。俺は狂気的な叫び声を上げながら笑っている。
周りは血の海で誰一人俺の周りにいない。そんな中一人の少女が現れた。

「あなたはそんなことをしていて楽しいの?」

「うわぁっ!」
俺は目が覚めた。やべぇ、もう8時だ。
俺はどうやら車の中で寝てしまっていたらしい。今日の明け方起きちまったから眠いのか。それにしてもなんだったんだ、あの夢は。
あの夢を見たのは何回目だろう。軽く10回は超えているだろうか。うーん………ってこんなこと考えてる場合じゃねぇ、早く仕事に行かねぇと。俺は車を発進させた。

しばらく車で流れているラジオの音楽を聴きながら運転していると一人の老婆が俺の車をタクシーと間違えたのか手を上げていた。俺の車の周りには車はほぼ一台もないし、たぶん俺の車めがけて手を上げているのだろう。行き先が同じなら乗せてやるがそうでなければ仕方がないがほうっておくしかない。

「こんにちは、お兄さん。ニューヨークまでお願いできるかしら。」
「あぁ、いいですよ。乗ってください。」
行き先は同じだった。俺の職場はニューヨークの有名なセキュリティ会社でアメリカでも知名度は高い。老婆はしばらく車を走らせているとこんなことを尋ねてきた。
「ところでお兄さん、あんたの行き先はどこなんだい?」
「え、俺ですか?俺は…」
「ニューヨークのセキュリティ会社だね」
「え、なんでわかったんですか?」
「そこの名刺に書いてあるじゃないか」
「あぁ、それを見たのか」
などと会話をした。しかし驚いた。なぜ俺の行き先を知っているのかと思ってビックリしたわ。

ニューヨーク市内に入ると突然人の流れが激しくなり交通量も増えてきた。やはり第二の都市といわれてるほどのもんだ。そこらの田舎とは大違いだな。老婆はここでいいと言うと俺は点灯サインをつけて道の端に車を停めた。
「ありがとう、お兄さん。じゃぁこれ、少ないけどお礼だよ。」
と言って老婆は10ドル渡してきた。10ドルというと結構な額だからとりあえず貰っておくか。
「ありがとう、おばあさん。それじゃ俺は行きますね。」
「あぁ、ありがとさん。」
少し会話を交わすと俺はすぐに車を走らせた。なんてったってもう8時半だ。絶対局長に怒られる。あの人の怒鳴り声はクソでかくて周りのやつも迷惑してるんだよなぁ、あぁ恐ろしい。

俺は仕事場に着くとまず最初に自動ドアをくぐりぬけ、暗証番号を入力してからカードキーを差し込んで社員証明、そして指紋の確認をしてから社内に入る。どんだけ安全重視なんだこの会社は。いくらセキュリティ会社だからってここまですることないだろう。しかもドアは合金で作られてるしどんだけ堅ぇんだ。

そして俺は無意識に顔を真っ赤にした局長のもとへ行き頭を下げた。
「すいません、局長。おばあさんを車に乗せてたら遅れました。」
「なにがおばあさんを車に乗せてたら遅れましただ!お前はいつも遅刻しておるだろうが!今日はそんな言い訳が通るとでも思っているのか!」
「はい、すんません。でもおばあさんを乗せてたのはほんとなんですって。」
「知るか!今すぐ仕事に就け!」
「わかりました。」
俺は反抗期の子供のごとく険悪な顔で局長をにらみつけてから俺の机へ向かった隣の同僚のアランはしかめっ面で俺の顔を一瞥してからこういった。
「お前って本当懲りないよなぁ」
「何がだよ」
「だってさ、お前遅刻の常習犯だろ?馬鹿声長のダニエルに毎日怒鳴られて鼓膜おかしくなんないのかよ」
「もう慣れちまった」
「まったく…」
真面目性のアランは毎日7時には仕事場に来ているらしい。どんだけ早起きなんだよと問い詰めたいが今はそんな気持ちにもなれない。

そんな中悪夢は起こった。いつだったか似たような経験をしたかもしれないがどうせ夢かなんかだろう。しかし今回は夢ではなく現実だった。
[PR]
# by old-imo | 2009-12-12 23:05 | A lIttle couRage
俺は…誰だ…?
俺は…何だ…?
俺は…必要なのか…?
世界は俺を必要としているのか…?

------------答えなんて無いさ。---------------

「うわっ!」
俺は飛び上がった。
「何だ…夢か…」
俺は自宅のベットに横たわっていた。どうやら今見たのは夢らしい。外は真っ暗…というよりは少し明るい。明け方のようだ。服は汗でびしょ濡れでこのまま寝ると風邪を引きそうだ。
「ちょっと風呂に入ってくるか」
独り言をブツブツといいながら風呂へ向かい、シャワーを浴びて部屋に戻る。もう少し寝ようか考えて寝ようと思ったが一睡も出来ない。さっきの夢のせいだろうか。俺はベットから起き上がるとリビングにある冷蔵庫へ足を運んだ。
「ビールビールと…あったあった。」
俺はビールのふたを開けると一気に半分まで飲み干した。汗をたくさんかいたのでのどが渇いていたのだ。
「ふぅ…」
さっきから独り言が多いな、俺。などと独り言を言いながらテレビをつけた。テレビでは天気予報がやっており、明日…ではなく今日の天気をキャスターがベラベラとしゃべっていた。
ビールを飲もうとすると中は既に空で、知らずのうちに飲んでいたらしい。もう一本飲もうかと考えたが後1本しかないのでやめておこうと冷蔵庫を閉めた。
天気予報が終わって大人な番組が始まったときにテレビの上部にこんな文字が出てきた。
「ワシントン州で謎の殺人事件が起こりました。被害者は肩から首にかけて肉がえぐれており、既に死亡していた模様です。アメリカ警察は被害者の身元を調べるとともに事件を詳しく調べると発表しています。」
殺人事件か…警察もこんな夜中に大変だな、などと他人事を思いながら俺はソファに横になった。
大人の番組を見ていると男なら普通ニヤついてしまうのが本能だ。例によって俺はテレビに向かってニヤつきながらうとうとし始めていた。そしてテレビをつけっぱなしにしたまんま俺は眠りについた。

午前7時
俺は小鳥のさえずりで目が覚めた。俺の家には何故か鳥がかなり集まってくる。おかげで毎朝うるさくて仕方が無い。
今は冬なので寒いなぁ、おい、なんてまた独り言を言いながらトーストを焼いてその間に服を着替える。
朝は忙しいし眠いから嫌いだ…。たぶん俺と同じ思いを持ってるやつもいるだろう。俺の友達もそうだしな。
トーストがチン!と音を立てて焼けたことを知らせてくれた。俺もあとはネクタイを閉めるだけだ。トーストをがぶりと大きく口に運ぶと俺は重要なことを思い出した。コーヒー忘れてるじゃないか。俺はトーストを口に含んだままキッチンへ向かいコーヒーメーカーへ目をやった。コーヒーメーカーは残り少ないブラックコーヒーを中に残しており、今飲むだけでも精一杯だった。俺は顔によらず、ブラックよりもミルクを入れて飲むほうがいいのである。ブラックなんて苦すぎて飲めたもんじゃない。俺はトーストとコーヒーをバランスよく口に運びつつ、さらにネクタイも締めるというなんとも効率の悪いことをしてから家を出た。うん、丁度7時半だ。十分時間に余裕を持って出られた。これが始まりだった。もしかするともう少し出るのが遅れたら俺は死んでいたかもしれない。いつもはウザいほど厳重な会社のセキュリティがこれだけありがたいことを知ったのはもう少し後のことだった。
[PR]
# by old-imo | 2009-12-09 17:56 | A lIttle couRage
皆さんお久しぶりです。だいぶ前になりますがついにちょっと長編小説な「希望」が終わりました。全体を通して最初のほうはこう…あれだ…バイオハザードみたいなグロティックな表現はあんまりありませんでしたが最後のほうはあれですね、腕がもげたり頭吹っ飛んだりと何でもありな状態でした。そしてそれに伴い最初から最後にかけてグダグダ感が増していき最終的にはグダグダ感が垣間見れるというか垣間見れるっていうレベルじゃねーぞってところまで来ていた長編小説「希望」でした。

個人的には今までの小説の中で一番力を入れていた小説であり一番長かった小説になります。今は次の小説を書いている途中なんですが例によってゲームな方向に一直線です。ということで暫くここは更新できそうにないですがちゃんと生きてますよーって意味で芋のブログっぽい何か()をよろしくお願いします。生存報告はそちらのほうでしますので。ではでは、希望をかいてみた感想とか雑談とかその他もろもろ、終わります。それではっ!
[PR]
# by old-imo | 2009-09-06 11:03 | 雑談

希望

Hope11
私たちは店を出て、なるべくゾンビに出くわさないような道を選びながら慎重に街を脱出しようとしていた。そんな中、私たちの上空を5機ほどのヘリが通り過ぎていった。
「あ!救助に来てくれたんだわ!みんな、ヘリのほうへ向かいましょう!」
ジェニーが言った。
小走りでヘリを追いかけているとヘリは"あるビル"に着陸した。そう、私たちが逃げてきたあのビルだ。
「げっ。なんて不運なんだよ。あのビルには怪物がいるってのに。」
「わかってないんじゃないかしら。あのビルに研究施設があるなんて誰も知らないでしょう。」
あんな怪物がいるのに地下に研究施設が無いなんておかしい。私だってそのくらいは予想できるわ。
「どうする?あそこに行けば逃げられるかも知れないけど、怪物がいるのよ?」
「うーん、そうだな。とりあえず行ってみよう。俺たちはさっきと違って武器を持ってるんだ。大丈夫だ。」
カインはやっぱり男ね。こういうときに頼もしい。
「へへっ、そうか?」
…こういうところがまだ子供ね。
そんな感じで話しながら歩いているとついにあのビルの前に到着した。ガラス張りのビルはところどころ割れていて、一階はすべて割れていた。私たちはハンドガンを構えて、ビルの中へ進入した。
ビルの中はさっきとさほど変わっておらず、あの怪物もどこかへ行ったようだ。
一階を捜索することにした私たちは、あの怪物に出くわすこともなく、その代わりあるものを発見した。
「…これってなんの注射かしら…?」
それは"Antiviral drug Tipe -T-"と記されていた。抗ウイルス剤なのかしら。
一階にあった一部屋を捜索したあと、私たちは屋上に向かうことにした。
「とりあえず、屋上に向かいましょう。」
私が言った。カインとジェニーは同時に頷くと、階段を駆け足で上り始めた。しばらく上り続けたら、一階は既にかなり遠くなっていた。今は30階くらいだろうか。
「二人ともあともうちょっとよ。がんばって!」
ジェニーが言った。あの子は女の子のわりに体力があるわね…。カインと私が息を切らしながら上っているのにあの子はぜんぜん息を切らしていない。
ついに屋上のすぐそこまで差し掛かると、急に地響きがした。
「何?!」
地響きは下のほうからしたようだ。何があったんだろう。私たちは何があったのか気になったがそれまで通り階段を上り始めた。そして、屋上にたどり着いたときに私たちは目を疑う光景を目にした。
「…アレックス…?」
そう、アレックスがヘリの前に立っているのだ。しかし、服装は前と変わっており、黒いマントらしきものを羽織っている。
「アレックス?どうしてアレックスがここに?助かったの?」
私はアレックスに質問攻めをした。しかしアレックスは答えることなく、小さく鼻で笑い、喋り始めた。
「おまえら、俺がこんな格好してなんでここにいるのかよく考えてみろよ。」
「…どういう意味?」
「ふっ…。本当に鈍いな。そんなんだからハンターに襲われるんだぜ?」
「あなたまさか…」
「そうだ。俺は"傘"の一員だ。偶然お前らと会ってびっくりしたがいい機会だ。利用してやろうと思ったんだよ。あんなくらいのゾンビだったら俺一人で十分だ。脱出なんて難しくないんだよ。さぁ、なぜ俺がまたここに戻ってきたかわかるか?」
「…?」
私は意味がわからなかった。するとカインが口を開いた。
「…口封じのためだろ…?」
アレックスはカインのほうを見てからまた鼻で笑い、こう言った。
「あぁそうだ小僧。お前は察しがいいな。生きてたら傘に入れてやろう。」
「誰が入るかっ!」
「そう大声を出すなよ。どうせお前らは今から死ぬんだからゆっくり話そうぜ?」
「黙れ!」
「はぁー…。分からないやつはダメだなぁ。じゃあさっさと死んでくれ。」
アレックスはそういうとヘリに乗り込んだ。
「それじゃあな。さっさとあいつに殺してもらえ。早く楽になったほうがいいだろう。」
そういい残してアレックスは去っていった。
「あいつって…なんだ?」
カインは首をかしげながらヘリを見つめていた。すると私たちが来たところからジョンが助けてくれたときと同じ…いや一回り大きい怪物が出てきた。
「っ?!」
私たちは武器を構えると一斉に撃ち始めた。だがその怪物は怯みもせず、ずんずん進んでくる。私たちはそいつと戦った末ついに武器の弾が切れてしまった。残っているのはハンドガンだけで、これでどうにかできる相手ではないのは全員が分かっていた。そこでジェニーがあるものを発見した。
「…あれ使えるんじゃないかしら…?」
ジェニーがそういって、ポケットから取り出したのはさっき一階で拾ったあの抗ウイルス剤だった。この注射を打ち込めば倒せるかも知れない。そう思ったのだろう。私もそう思った。
「そうね。そうしましょう。カイン、私たちが気をそらしておくからあなたはこの注射をあいつに打ってこれる?」
「あぁ、やってみる。」
カインはそういって抗ウイルス剤を私から受け取るとあいつの裏に回りこんだ。あいつの動きはとても緩慢でゆっくりと歩いてくるため、注射を打つのもそう難しくはないだろう。私とジェニーはカインとアイコンタクトをとりながらあいつの気をそらした。そして…。

ブシュッ

カインがあいつの体に抗ウイルス剤を打ち込んだ。だが、あいつにはかゆくも無いというようにまったく効いていない。
「くっ…」
するとジェニーはこんなことを言い出した。
「そういえば、あの注射に『この薬はG-virusと併用すると危険です。G-virusとの併用はやめてください。』って書いてあったような気がする…。」
この子は記憶力がいいようだ。だがしかし、今私たちは「G-ウイルス」と呼ばれるウイルスを持っていない。どうしようかと考えているとカインが叫んだ。
「さっきのあの部屋にあるんじゃないか!?」
そうか!さっきのあの部屋にこの薬はあったんだ。G-ウイルスもあるはずだ。
「私が行って来るわ…っ!」
ジェニーが言った。
「頼んでいいかしら?」
「えぇ、走るのは得意だしね。」
ジェニーはそう言うと屋上のドアを開けて階段を下りていった。
私とカインだけで戦うのは正直とてもつらかった。相手は3メートルあるくらいの巨大な体をしているので当然手のリーチも長いため、攻撃をよけるので精一杯だった。カインと私で悪戦苦闘しているとドアが開いた。
「ジェニー!」
ジェニーが戻ってきたのだ。手には「G-virus」のラベルが貼られた注射がしっかりと握られていた。
「カイン!これを!」
私はカインに注射を投げた。カインはそれをキャッチするとすぐにあいつに打ち込んだ。するとあいつはとても低いうなり声をあげて、地面に崩れ落ちた。
「…やったわね…」
「あぁ…」
「………」
しばらくのあいだ沈黙が流れていたが、ジェニーがハッとしたように口を開いた。
「そうだ、ケイト!」
「何?」
「レオンが生きていたの!」
「えっ!?」
カインと私は耳を疑った。レオンが生きてる!?
「ど…どうして?」
「私がウイルスを取りに行った時にレオンがウイルスを渡してくれたの。そして、そのあとどうなったかは…」
ギギギギギ…
ジェニーが話していると鉄製の錆びたドアが開いた。私たちは一斉にそっちを見た。
「よぅ。」
「レオン!」
レオンが生きていたのだ。レオンは私たちのところへ来るとこういった。
「すまなかったな。あの時は死ぬ覚悟だったんだが、奇跡的に助かったんだ。危なかったけどな。」
「で…傷は?」
「あぁ、スプレーで何とかなると思ってさ。何とかなったよ。それより、早くここから脱出しないとまずいぜ。」
「そうね。早く脱出しましょう。ヘリは…」
「俺が無線で呼んでおいた。もうすぐ到着する。」
レオンがそういうと遠くのほうからヘリの音が近づいてきた。そして、救助された私たちは安全なところへ避難したのだった。




その後、私は記者をやめて、レオンと同じエージェントになった。カインも私と同じエージェント事務所に勤めている。ジェニーはカインと結婚して主婦をしているという。もう二度とこんなことにならないように、私たちは傘を完全に潰さなければならない。あのバイオハザードの当事者として、アレックスと関わった人間として…。

Hope11 「希望」END
[PR]
# by old-imo | 2009-07-25 11:42 | 希望

希望

Hope10

私たちは道をある程度進んだところでとある建物に入った。それはとてもではないが私たちみたいな平凡な人間が入れるようなところではない、なにか威厳のあるオーラを放つ高層ビルだった。
そのビルだけ飛びぬけて大きいため、上を見上げても最上階が見えないほどだった。
「これだけ高いビルならヘリポートくらいあるんじゃないかしら?」
ジェニーが細々と言った。確かにこれだけ高いのなら、何かの大企業のビルだろう。ヘリポートくらいあるはずだ。
カインが先陣を切ってジェニー、レオン、私と列を組みながら建物の中へ侵入していった。
ビルの中はこんな事態にも関わらず電気はまだついており、そんな電力は一体どこから沸いてくるのだろうなどと考えていると、「?…おかしいな…」
レオンが呟いた。
「何がおかしいの?」
私がレオンに尋ねるとレオンはこう言った。
「俺が外の様子を見たときは電線はとっくに切れてたはずなのになぜここにだけ電気がついている?ここだけ電気がついているなんておかしくないか?」
レオンの言うとおり、ここにだけ電気が通っていた。カインが一旦外に出て電線が切れているかどうか確認したが、レオンの記憶どおり電線はプッツリと切られていた。
「まさか…」
ジェニーが周りを見渡しながら言った。
「ねぇ、みんな。早くここを出ましょう。さっきレオンが言ってたみたいにここもアンブレラの研究施設があるかもしれない…」
ジェニーがそう言いかけた時、ジェニーの予想は事実となった。吹き抜けのビルの5,6階上から先ほどの緑色の怪物、えーと確かハンター…が8体ほど襲い掛かってきた。
「出口に向かって走れ!」
カインがとっさに言った。ここにいてはまずい!私を含めそこにいた全員が同じ事を考えたのか、カインがそれを言うな否や走り出した。だが、その努力も虚しく出口からハンターとは違う怪物が入ってきた。
ハンターはもうすぐそこまで来ているし、出口もふさがれた今、私たちに選択肢は一つ。言うまでもないだろうが死ぬしかない。
「…くっ!」
レオンが何を考えたか出口から入ってきた怪物に向かって手榴弾を持って突進し始めた。
「レオン!あなた何を…」
「下がってろ!」
ドォォォォン…
その怪物とレオンは出口とは反対方向に向かって吹き飛ばされた。私たちも吹き飛ばされそうになったが、なんとか持ちこたえた。
「レオーン!」
カインが叫んだ。レオンまで死んでしまうとは私も想像していなかったので動揺と不安を隠せずにいた。
「二人とも何してるの!早く逃げるわよ!」
ジェニーが走りながら手招きした。そうだ、早く逃げなくちゃ!
必死で出口までこぎつくとその建物よりなんとか離れようと3人で走りまくった。どれだけ走っただろう、もうビルの姿は見当たらなかった。
「はぁ…はぁ…ごほっ…」
必死で走って、そこらにあったガンショップに逃げ込んだ私たちは息を切らしながらそこにあった水を飲んだ。もちろん、水道水は感染の危険性があるので冷蔵庫に保存してあったミネラルウォーターだ。
「ふぅ…はぁ…」
ジェニーが店の壁にもたれかかって息を切らしている。私とカインはとっくに正常に戻っている。
「あ…あれ?」
カインが驚いたように言った。
「汗で服がぬれちゃって動きにくいや。」
「…そういわれてみればそうね。ここ結構広いから服とかもあるんじゃない?ガンショップだからミリタリースーツとかあるだろうし。」
私がなんの根拠も無いことを言った。これが嘘ならばカインは落胆するだろうがそんなことは知ったことじゃないわ。動きやすくなるように乾かせばいい話よ。
「そうだな…じゃあちょっとここを捜索してみるか。武器も補充しとけよ。」
カインはそういうと早速店の中を捜索し始めた。日本でいうスポーツショップのゼ○オみたいなところだから何処にいるかもすぐ分かるし安心ね。
私とジェニーもすぐ捜索を始めた。おぉ、服があった。ここには女用のミリタリースーツもあるのね。カインも服や銃をそこらから見つけてきた。
カインはMP40という銃を持ってきたようで、なんと銃の弾倉をぶれ防止に使うなんだか珍しい銃に見えた。
ジェニーも私と同じミリタリースーツに着替えて、カインと話していた結果、M4A1という銃になった。
M4A1はカイン曰くこの国の特殊部隊も愛用している反動が抑えられて弾が当たりやすいとても良作の銃らしい。私もそれが使いたかったが、ここは文句など言ってられない。
私はカインに薦められてAK47という銃にすることにした。これはどこの国に行っても愛用されているとても人気のある銃だそうだ。組み立てが簡単だし、弾詰まりも起こさない。グリップも木で出来ていて、環境にもやさしい銃だそうだ。反動はそれなりにあるらしいが、私の力くらいでは結構当たるらしい。
それに引き続き、軽いイングラムとか私はダブルバレルというショットガンを手にした。これは…ん?近くに説明書が置いてあった。

この銃をお使いになるあなたへ(説明書)
この銃はハンドガンと同じくらい軽いショットガンです。
装弾数:2発(1発)
連射能力:かなり悪い
弾は普通のショットガンの弾をお使いになられれば結構です。

…などと書いてある。装弾数が2発(1発)というのはなんなんだろうか。カインに聞いてみよう。
「あぁ、それは水平に撃つんだ。つまり、この銃口とこの銃口に弾を込めてそれを一気に撃ちだす。そういう仕組みさ。こういうのなら見ればわかるんじゃない?」
と言った。見れば分かるんじゃない?っていうのはちょっと頭にきたが、まぁまぁそこは大人として抑えておきましょう。2発一気に出すのか…。これはすごい。威力もすごいらしいしね。
「さぁ、もういいわよね。行くわよ!」
私たちは弾をたっぷりもって店を出た。これからどんな戦いが待ち構えてようが気にするものか。むしろなんでもこいやと今なら言える。…レオンは死んでしまったが、私たちでもなんとか生き延びてみせる。レオンの「約束」に誓って…。

Hope10END
[PR]
# by old-imo | 2009-06-18 17:31 | 希望